ポエム
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あの日の図画工室



想い出に格納してある
図工の時間すきでした
さあ鋏と糊を持ち出して
小学舘のためになる
オモチャを造ってみよう
ママだって小学舘だったら
勇んで買ってくれちゃうから
そんなおもいの糊糊の年長で
ボクはあのひとに粘着したのです
きみぃそりゃ犯罪っていうんだよ?
刑事さん、犯罪ってなんですか
ひとを犯罪者呼ばわりですか!
誰でも自分いがい犯罪者なんですか
だがねぇきみぃ一般常識ってもんが
あんなことしたら人生蟻の筵だよ
違うっ
あのひとが あのひとの容姿が
造形がボクにとってアートに
おもえたんだ 芸術家のメンタルです
あのひとの姿カタチ欲しかった
あのひとになりたかった
あのひとをアバターにして
ギリギリの死地を界冒ぐりたかった
小学舘の記憶がボクの両掌を
むいしきに動かしていたんです
気がついたらあのひとはなんにも
抗らがわなかった
目を見開いたままボクからみじんも
目を背けもせず体温を減げていった
あのまなこのランスにボクは地に
串刺しにされ血管膨脹し堅くなった
そのときはじめてボクらの直下で
ふくらむ宇宙と自己の相関因果系
意識んじたのです 崇んじたのです

23/02/23 08:10更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ
この コーヒー色の乳首がみんな記憶してくれている。
https://youtu.be/fLP22oSEksA
https://youtu.be/AMAet-xhCCM

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