冬キヮンバス研がく織り綾密
冬枯れの
枝だら曼陀羅たちが針めぐらす
格子のアーケイド
彼らは旋律のごとく配列する
澄みきったみずいろの穹曲面や
いきのこったわずかなグリーン
をバックに映え 拡散波動する
その知蜜な墨ろの迸るえっとが
その実体のたしかさほどが
それほどまでに安寧を提供する
造形に姫められた恣意さえ感じる
ふゆのプライド 約束された貴賓
They're proud of the subsistence
彼らの構造図は 燐 として
特異なシイズンを一閃 とぅらぬく
鉾と槍
ドキッめんたりあな メランコリあな
モノガタリすら吟じ囀り詠唱しだす
蛇行した魄しはそれに噴き挿され
抉ぐられて はじめて
凍卻の滝飛沫に浴し奧質が更わる
それが冬が醸成しうる極上の
美景、超絶のあじわい なんだ
ふゆのむこう界わ って忌避するべき
ものじゃないんだ
根本ョの 夜伽礎づゑ語たり