海 月 げ還えし
すっかり日っ課となった
ビーチコーミングの最中に
可哀想な浜辺に打上げられた水母たちを
波打ち際から海中に押還しする
おもにミズクラゲアカクラゲらが
たくさん 宇 ちあげられ
潮の引いた後に置き去りにされ
炎天下の底で只干殻らびるのを待ってる
おやかわいそう… そうおもわされたのが
ウンノツキ 海の月 文字どおり
空ら上げ
まわりからどこからか棒切拾って基底て
ぺったん っ
となってるイマダ瑞水瑞水 しい
ぐにょふにょがのこってる やあらけい
貫き透った有機菩提ぃたちを障わって
ぼうのさきでイッキにエイヤアとばかり
ひっくりかえさん イキオイデ
ナミヨセルみずのなかまで 跳ばす
骨ツ要るギミックホッケイゲイム
ゲノム探索も想い起こさせる 知の組合せ
まるでぜらちんのみえない鍔バサが
蝿えたかのように トバストバス
カレラを ビョンビョンと
やってるうちにしだいに馴れて
調子にのってどんどんと世境へ
上手く還って往くのが嬉しい
さらばさらば サバラサラバ
もうにどとど丘には来るなよ? という
ヒトノヤサシサ 下等生命にたいする
その あまりの偽善に 迂闊に満悦する
満月する 海月だけに 水の母
うみのなかのともよ ゼラチンアンブレラ
さあ 歸るべきばしょへ歸りたまえ
つつと 君達自身の
ぼくもかえろう 丘上なる
自己が格納されるべき我が 庵おへ
鎖され鉛まり格う子の理不尽の
ま っ た だ な か へ
またいつかともにあおう
たとえその透きとおった脆ろい
単純神経系の淡泊構造のなかの
イノチが尽きたあとだったとしても
彼らの菩提ぃ構造を規定する
D・N・Aのなかの塩基配列がその
受け継がれるルウルゥに則っとって
フタタビ後継者の類体構造を
科学論理的に再構築するだろうから
地質年代を超越し 永遠と 芒洋と