浦らの晴れ舞台
海鳴り潮騒い ざぶん ざぶんっく しゃーーー っ
月光の恩寵 夜潮の黒のしじまに
銀の縞いく筋も浮んではシズム りズミ シズメリ鎮づまる千夜一夜昔語
宵晄にななめ注す一閃の天恵をみあげ仰いで 砂滑(スナメリ)はふり反えり 暁をまえに沈思黙考し畄づける
　　　　　


えーてるえーてるえーてるりんくる
希少なエレジー 溜こまれるエナジー
水面下 水平線下から いますぐにも噴しだしてくるかもしれない
潮吹き盛りあがり浪ねりなみ打ちよたうつ黒鏡 黒真珠灘
限られた生のなかの邂逅の低確率に想い翔ばさせ
風の奔流の暴虐にそのみのみ委ねて


両腕で抱き締める両岸 此岸と彼岸と
嶼へのみちはあまりに遠く奏なしい
ぼくの乗り越えてきた背ろには航跡しほ沫ぶき 泡泡の精となって歌う
詩吟は鴎のように アジサシのように
傍らに纒とわり着いてくる 英なれない　 　　こころの伴侶

満月を虜り匣こみ綴じ篭める月虹はあまりにも透く 尊うとうとし
イリデセントに流旋する奔放なシャンデリア　クラウンインテリエル

祟るほどに 羨らむほどに　皇尚で　
　　　　　　神厳壮密

■作者メッセージ
月ネタ つづけます。こよいの満月もとても綺麗だったのでつい。