通お戯の情景
ちらちらちちち
あかりが降ってくる虚空より
映し殿の垂れ幕の因る邉に
さえれんなーい ほーりなーい
かすかに伝えてくるのはサンビカ?
シャンシャンシャンシャン
シャンシャンシャンシャン
いやちがう すこしばかしむかしの
はやりうたか
ごーーん ごーーーん
おっとすとん『ハイ』 すとん『ハイ』
パチパチ ……… ちゃりーん
じゅんぐりに
聴こえてくる
いろいろな奇妙な響とと
境界に対面した倣ら輩ららの
慣習とやらに操られた振る舞い
ふーむ
社叢の上空に何百年振りかで
でてみれば市巷はなにやら
渾然としとるのうと
神籬(ひもろぎ)は虚に魔いて
頬杖を付いたまま黙考した