蝉み 音ん 慄つ
しーーーーーーーーーーーーー
単調だけども波がある
やまあるきの夏前精緑
風物主役・蝉の音律士
ぴこ ぴこ っとことちりの囀りに
ハーモニー覚呼うんど
サラウンドトラックホオル
ヴァーグナー バ ホ
スユーベルト 誰もが脳裡浮べる
巨魁たちが棄てとした音符パズルの
エメラル ダイヤル なオウケス ト ル
いちめん翠いにきまきま葉脈 陽もて陰げ
昼る返すことしいちばん暑いあふぬーん
金管觸で おととおととが
そこにカラミてぃあってぃえ 喰ひ合う
輔ぎない 合 う 撃轍迫
しーーーーーーーーーーーーー
セミらさらさうんどは沁みながら
その波も萎凋しヘンカしてゆって
潤がて
カナか鳴 か鳴か鳴 ゞ ゞ ーーー
哀し氷めた 諦らめのさらうんどに溶けて
橙金筋をピチピチと散りばめて撒き
ウスヤミにシズミィ のいてゆく
あすの アサと昼のため
そう
リ イン カネイト
リ イン カネイト
なつのくりかえし 厄菌災も撥退け
倣かえす 甦 み がえりながら