釁 隙
ここは夥びただしい蛹が埋め尽くす蛹谷
みんな羽化の瞬間を街ち饕びている
羽化したら羽をもった蝶蛾のぼでぃを伝って顕界におりて
人間の赤ちゃんの芽をメザスのだ
人間に返り雅くのだ
しかし回顕を叶めみている塑霊は南兆幾系と密ふれかえる
そこで霊作家たちが構み立てたのが蛹試験という選抜論理構造のスィスティム
おいおい死後霊和になってまで復活競争社会とはなんという因果
霊に背きまとう宿がや業はどこまで陰湿なんだ
するとどこからか聲聴こえた『しかたがないよ霊はそのものが罪』
転生諦めてただの時空の澱どへと浸たり皆無を装えば秋くわれるのか