秋のグロ
やあ儂は秋の果実ん アケビ太閤じゃ
だれじゃ? グロ古鬱などといって
こわがっているのは
わがくにのさとやまではこれから
柿栗梨桃林檎葡萄とさまざまな
稔のりがそのまま風物詩となるで
とてもたのしみだの
まあ電話片手に詩をあじわうのも
今の時代映した乙じゃがたまには
口でそのべろで鼓ぽかぽかうって
詩情にひたるのもある種秋の暮ら
し繪というものじゃないかのう
とくににたりよったり味の単語の
列なりに飽きが来とる吟士の諸兄
にはおすすめじゃ
どれ わしは嫁とタンゴでも踊りな
がら喉の彼方へとさっていくかのう
またそのうちじゃ 秋なら会えるぞぃ