パンタジアポオル
どこぞある
たしかにある地下世界に
広大に拡ろがる原生林の
大地から天涯へとまっつぐと
鬱蒼と所そりたつ何万本もの
巖わおな太柱群 この世の非日常
その垂直に挑初みかけてくる
壁表わにはぎっしりと翠ぎりなる
藻樹林が貴条にも林やしてあるが
その峡を縫って悠るく天域に祠る
きぼうへといざなうゆめはしご
それが鬼叢界トリコシスタンと
その基本となるからくり風靡律
ぼくら地から踊出したコモドラは
出まれて起ってすぐ柱を昇る昇る
そのあいだにしぜんに班系統へと
分派し互いに惨ごくあらそい拮抗
ときには他班をたおして蹴落して
弱肉強食然と喰いつき昇っていく
サクリファイをその儘喰らってく
そのシビアーがその儘活きていくと
いうこと そなわるち
持続可能性の至極までとことん追究
どくしょという開発職能の本懐
知的体一族の本望である であるから
トリコシスタンはぼくらをいつでも
試めし湿めし その手巻ねきを続ける
ほら油断をしてると
いまにも足下ぽかりゲエトひらいて
まっかさまぁーと呑まれてってき
転がってまわるよコロボックル
のたうち筒のはかなか
きがつくと刀たわらにはガリバー
巨大眼球と口紅が頬杖をついて
こちらをガン見し クチズケ
軍師になれと天ち蜜を爛だよあせて
蠍そってきていやがる ふう
なんというイソップテールナイト
ああ ほらキャンディベルが
一日チンチンの始業を訃げている
すごくのっぽな古時計話掛けてくる
いかなきゃ