なまっしゅら!!
この時季になれば思い出させる
おおくの命が巻き噛まれて
遺志なわれたこのくにの修羅
閃光イッパツとそれにくっつく
熱波熱線で唐突に自分の体が
ぐあっと燃え上がり がはっと
焔につつまれるじぶんを感じるが
じつはさほど熱いとか明確な
苦痛を認識する閑もなかった事実
きがつくと一生が一巻の終わりを
告げていた 燃えた骸にかわってた
ただ自分だったものの頭部だった
ところにぱかっとできあがった
対がいの眼窩の真っ黒さだけが
その暗黒だけがグロくて
底無し知れなくて怖くなった
そのような6日から15日までの
鎮魂通り(ブルヴァド)をことしも
ゆっくりとふっくり歩いて ゆるく