ヘリアントゥスアンヌウス
夏のよそおい本格化
ことろで 暑いなか もっと熱っつい
天体からやってきた異世界人たちが
そこに群生して風にゆれているよ
丸黄色い植物体に擬態しているよ
さん ふらぅあぁっ
ほらほら きがつけ!疵ずつけ!
ほら みむみを寄たむけてみれば
かれらのおしゃでり(会議) が
聴こえるきがするんじゃない?
コソコソ ぺちゃ ペッちゃ ホホ
『いやあ、このほしはさむいねえ』
(……と云っている;ほんやくし)
『最高気温36ドとかここの単位で
謂ってるけど極寒の環境だねえ』
おいおいきみらいったいどんな
環境の惑星からきたんだ
『何を謂っている。わくせいじゃ
ない。おれたちは恒星人だ。恒星
底の低温化した広大な冷核上で
発生をして 知的論法形文明社会を
じみちに気永に積み上げたんだ。
きみたちとは似ているところもない
こともないが じげん別の視層の
生態なのさ。いいかい地球の存在』
……むう。宇宙的規模では人智から
離れた事象がまだまだいくらでも
溢れかえってんだねえ
現実は全くまるで驚異の煮え返る
特異点ごった煮鍋のごときだねぃ?
向日葵擬どきの密入者さんたち
という これは夏の庭の監察奇
ただの 幻踏である ホホ
イーハ トゥーブ