海開きです。
まちわびていたうみびらき
あたらな スタアトのきせつ
じぶんの掌をふとみたらそれは
磯のそとでゆらめいている
テブクロヒトデにみえて悶絶した
こんな錯覚視るなんてなんて失格
已む無く腔層の磯沼にみをしづめる
あなたの腋浦で 膝浦で液あそび
存分あそ んで満開したあとは
駅の胼む胝にすぅあつて惚けてみる
聲ぃえをかけるとあなたは
遠ぉの昔に認知症になってしまって
皺苦茶とすねちゃちゃ になっていて
ほぉぉぉ……へぇ?とあのよに猿って
しまったような動物の貌おをした
よしよし?…とあなたのあまた を
撫でてあげた菌祭冷めやらぬ
とこしぇ の膿み扉らき
フ タリキリ
ただ それだけがげんぢつ
妄雲の剥こうに さんしゃいん
涙み踝る水肌ときらきらが駆け巡る
そうした幻像だけが 閃く煌く随って
鼓 動 っていた