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あたしのあしたは牛すき鍋




あのさあ……ねえっ
あたしね
あっ 人のハナシ聞きなよ
無視して足しばやに立ち去ろうと
しないでよ
あたしあなたのことが好きなの
ほらっ こんな綺麗な女があなたみたいな凡庸な男の子に恋するとか
現実にはほとんど有得ないんだから
光栄に思いなさいよ?
えっ 何? 自ぬ惚れすぎだって…
酷どい言い方するのね……
まるでデリカシーないし…
まあねあなたがそんなひとだって
ことずっと知ってたからいいけど
しょうがないなあ あたしの大切な宝
あなたにだけこっそり見せてあげる
よいしょ……
ほらっ ちょっとだけほかの人のより
スゴイでしょっ
ハズかしいけど女の子だってココっていうときにはキッチリキメルんだから
勝負よ勝負!! 女の子と男の子、イノチガケのタイマンよ
さあ 対面?馬ノリ?覚悟はいかが?
あたしのほうはとっくに覚悟完了よ
あなたはホント赤ちゃんみたいに
臆病ね こんな素敵なことってサ、
あなたの人生のあとにもさきにも
もうぜったい、今しかないんだから
チャンス逃がしたりなんかしたら
ここであなたの頸びぎゅうぎゅう
しめちゃうんだからね
もォーっ じれったいな! えいっ

ごめん 大丈夫?
…………ごめんごめん
すこしはやさしくしてあげるね
だからそんなにおこらないで
ねぇ


( ほんと メンド臭い奴…… ハアッ )
22/05/01 04:04更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ
恋はギュウ好きナベのように渦状熱禍性で 真剣鮮烈・洌・冽 moyoo。

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