チェリー スケルトン
ほら みてごらん 雄寒くん
桜の骸骨だ
さむそうに 氷雨に洗われ
すすり泣き 咽せび泣き
可哀想にな
緑の夏服に護おわれる
日差しの順舞台で瑩らされるまで
茜ハダカのまま 成れの果てを曝す
スタアとして脚光浴びれるのは
ほんの一セツナだけなんだ きみ
一年の残りは青春終了後の老後を
費やすがごとき贖絢の日々なんだ
それでも毎年きまって白紅淫蘭の
祭た芸を華だ玲だと展り広げるばか
ケナゲなものだね
だけど
みなみはんきゅうの界ぐにを彩どる
ジャカランダ達のいきざまを
見倣ってみろってんだ