死人たちの小部屋
自分がいなくなったあとの
自分がいたという証がどうなるのか心配になって
屋内墓苑さがしてみた
なかなか立派な設備のところ今多い
だが訪ねながらまた別の不安があたまもたげてきた
もしも某国からミサイルとんできて
墓苑ある都ち潰滅したら
ここらに合祀されてる魂たちの
名目はいったいどこへいくんだろう?
だれか残ったひとがちがう場所で
魂あった記憶謳ってくれるのか?
屋内墓苑 それは現代の
死人たちの小部屋
霊たちは日も緑も観えない鉄筋の匣のなか
縁かりもつものがいつか逢いにくるのをただぬうぼうと待っているのだ
墓域の上空から照覧して『生』をおもしろがることもできずにいて
粋がって憤ってるかもしれないね
若しかしたら