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激変緩和事変

げきへんかんわげきへんかんわ


「先生、テレビやネットで燃料油価格激変緩和措置がはじまったといってますけどどういったことなんですか?」
品位方正端麗な委員長の萩園昌子が
ハイッと掌をあげて質問した

「燃料油価格激変緩和対策とはだ、ガソリン価格の全国平均が1gあたり170円を上回ったとき政府が価格抑制の原資として1gにつき5円を上限に石油元売りなどに支給するということだ。ここ試験にでる。暗記しとけ」
「先生。もっとわかりやすい言い方ないんですか?」「むずかしいよ」「それに女子校のあたしたちに、そんなことおしえこんでどうしおってのさ?」
すると顔がこわいので『まおー』と
渾名されてる社会科の匂禹坂先生は
「うっ!!」とおもわず眉を寄せ
「オメイらな、あと3年してせーじんしたらオトコとスポーツカーとかのってエッチしにくだろー?そんときにすたんどでアブラ挿こむのにリッター200円とか300とかしてたらどうする気だ?どっかの社長の倅れのボンボンでも引っ掻けないかぎりたちまち生活逼迫しておぱんつ一丁でぶらんぶらんチチ揉まして暮らすことになるんだぞ?関係ねぇかとじゃねぇんだ」
すると女生徒どもはお互いに「きゃあっ」と顔を抑えあって照れだした
「あとなオマイたち、ここいらが肝腎なところだ。27日から来月2日までの補助金の支払単価はガソリン、軽油、灯油、重油1Lあたり3.4円だ。万が一期間中にガソリン価格が発動要件下回ったら支給はとりやめだ。オマイらの子宮もそれなりに出番がまわってくるぜ。オイッきいてんのか?」
しかしきゃあっきゃあっと大騒ぎに
なった彼女たちはまだみぬお相手と
の遊戯の妄想に夢中になってしまい
もはや授業にならなかった

令和の闇時代はかくして
混迷の境域に分けいって
参ります

22/02/03 18:27更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ
人類叡智の耐難局性が今こそ試されている

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