後悔の海原に彷徨いつづける
きみが大好きだから
いっしょに帰ろうよ!
さそわれたのに 童貞の俺は
当時硬派を演じるあまのじゃく
それって 関係ないじゃん
気があるのにないふりして
切って棄てた
あのこは哀しそうなかおをした
それいらい その表情がナイブズ
のように俺のこころに突立った罠
絶命する瞬間まで続いてエコーし
連載ループ くるりかえしている
はてしのない無念の無限軌道列車
どうしてひとはかんじんなときに
もう少し素直になれないんだろう
関係ない 元々あのことは関係ない
いいはって痣剥いて あとにこない
一度切のチャンス うしなった
無毛の航海 百年たっても蟠こった
矜持なきストーカーになって通報
されたほうがまだ本望だったよな
だれもが誰も自分の欲望に要領よく
帳尻合わせられる訳ないじゃないか
不器用だって屈折だって個性だと
みとめてほしいんだ