ポエム
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わたしは紅色矮星

ひろばで独りで単独ライブをする
とても勇気がいる
でも今の時代見つけてさえもらえば
エスエヌエスで画像や動画を拡散し
てもらってわたしはここに居ます
と黙ってても主張できる
スカウトされるの待つしかなかった
むかしに比べればよ程の進歩だわ
だからわたしはとにかくおどる
できるかぎり長時間つづける
服の下には際どい水着だって着てる
ほらね
いざとなれば全部キャストオフする

コロナ禍で感性が萎縮してしまった
二十一世紀のひとたちは
わたしのような子がライブしてても
だれもが興味をもたずに冷ややかに
一瞥だけして立ち去っていく
わたしにはそれがとても心に痛い
悶絶して車道に跳たくなる程苦しい
ねえもっとみんな わたしを観てよ
関心をもってよ
ほら わたし魅せるよ!
公共じゃみせちゃいけないもの
だってみせるよ!
みて! みて!


こうしてわたしはいつものように
じぶんを失い いつもの警官さん達
に囲まれるのだ

ただほかのだれかと違う個性の
わたし自身を汚してでも示したい
それだけなのにな


22/04/19 07:03更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ
だれもが眩しくじぶんらしさ顕示できる時代がくるといいのに

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