ふじ翳の融逃
冬め入り前
青木ヶ原の樹海そばから
白ティアラかぶった富士をみあげた
まるでウェディングベールかけた
新婦のようだよ
高天岳 富士子さん
樹海の門前は息がもうしろい
尾根のシルエットは天晴れゾラに
すっきりと奔しり地と穹を別かつ
水肌まで神妙なユレゆれ 湖水地方
ひとつの季節幕まいの風叭びくと
精霊たちの囁やきまで聴える
キャハカハ ペタペサフォ ぼロンっ
それに対してママなる フジさま
応び聲ぇ かいして頬おり会いす
ほぉぉぉ......ほぉええぃ
おぇ......おぇおぇお..... ぉぉ...
ひがしづみ 闇暮れて
新婦 依るに混じっく
もはや余香も識えず
☆々 のウラテに 唯 号 一つ
ふじ翳 今日の日がにどととり戻せ
ない ので
ふるえながら
啜 すり鳴き
...すす