ポエム
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市営サッキュバス運行中


チェックの襞だのしたから
私を見上げているひざ小僧
満員乗車のなかのひとときの潤い
その一層下の柱のうらがわの
ふくらはぎも春のはなさく丘
ひざ裏の窪みにはミステリ竊む
つたって尊し搾ぼり鋭意よと登山
うねる肉の天崖から黄金の雨
薄黄膜いろの霧まででてきた
トパーズダストがおとたて碎ける
なんてぎゃっきょうなんて至難
鼻がかすんかすんする泪も溢ふる
黒繁の林すぎると山肌なるまきば
眼下に鳥瞰図みえてきた
虚空には珈琲いろの月輪ふたつ
その耀きがぽかり窩なのK演そ出す
薔薇緊らまる二枚貝の終着門までは
まだ遠きみち程り ねんねんと
悠かおねは手まねき行手指し続ける
うねおねと 一体どこまで導くかと
膝をついたとたん意識がもどった
ねすごし乗り過したこときがついた
あつちゃああ またやっちゃったよ


21/11/20 08:58更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ
通勤途中で鼻腔を擽り脳内侵攻する仄かな娼臭は椿毒かそれとも媚薬か
https://youtu.be/xnnjjcnK-lU

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