爆 縮 祭 典
百億年に一度きりの祝賀会
爆発してもそれは散開せず
一点に収束した
ひとつの世代の宇宙のおわり
とことんまで濃縮された君たちは
怨らんのように超細密のせかいで
蟠かまりながらつぎの機会に期待
イグナイターはほんの些細な衝撃
方向が反転した刹那いっきに
すべてはふきだしはじまりがある
『おつぎの宇宙』と呼れる予定の
ふくわらいを形成していった
徐々に 徐々に のんのんと 奔弄と
前回と同じように過去絵なぞる如く
伸びしろのながさも加速度も
それに相反して掛るじかんも
前回どうようおなじ物理則で
釣り合ってるようにみえる
前の世界でアインシュタインと
よばれた個性が測定したようにね
さあきみたち
あたらしい因果しすてむとなった
きみたちは掌をひろげて
はぐくまれるはづの知性の時代を
迎かえにいま顕ていくところだ