骨戴〔ホネクダサイ〕
私の身体だは骨の家、骨の城
ソレガマツロワナイシンジツ
肌だの皮膚下に白骨がすっかり
沈殿し馴染んでまったりくったり
棲み憑いている
紐も解けば捲り剥けば
くあっ とグロテスクなづがいこつ
が待る

カルシウムに皓い粗蠡目質感
にぶいひかりをはなちすこしぶきみ
まあ ここんとーざい坂か元昇ぼれば
ほね というのはわれわれの裡に
恒に 在って自身の基盤となって来た
のに 死と崩壊滅のしょうちょとして
けむ たがれ疎とまれ忌避され
とお ざけられてきた
その そんざいこそ
いと けなげ
載と 憐われ
プリ ミティブム
なに が重要?と背中越し振り返れば
それ が肝腎と合点が行き腑に落ちる
骨がむごんに伝承える
れきしヴァナしは
そんなクロスボーンな骨と肉とが
演りなす愛憎物語なんです
(ネエ)しってる ? (くぷく)