暗渠の棲精
『どのかえあじゃ』
その川は上流が針の擬装に尖った
巌ま山わの頂きから零垂れ滑り
落ちて濁とばかりに転倒してくるが
堕天した其の彼女精も祖母らから
みぃ清水に混じって埋まれ
旅を路じめた一連の巡礼路 忌際わの
彫ら 祠
とちゅう都城郭の中を一縷に射抜き
急激に暗渠となり精もそれで窟潜った
引っ狩りそこでヒカラび幹朽ち始めた
腐敗するということを知ぼえましたサ
『あじゃすんみかすん』

彼女がながあくくらあす暗渠世界の
昏らさ
盲しいさ
徒労振りと絶某感なる 苦 繰
それはムククな真髄しいを屑つけ
疵物にと腐らせる瘡さる
『かかすみ、みかす、ほて 』
精の奔意を讀みこみ汁るるのは
思難
没たくるじゃ
暗渠には暗渠の閉塞されたくぅ
かんとしてのうるうるうがある
こちこちこちこち
コッコッコッコ
あゆむとその些細な羽後めきが
響いて模反響される魔筒ち
そんな非日常はとても斑ち
糸う惜しい
それでも清潔文明への進化動は
いつか暗渠要論が崩され
原館境への遡環を歌文句に
この暗渠まで塵解させる日が
カナラヅクルうんめツケラレテル
その予告広告
その日迄その満期迄
精は魔主へと神のレッテル背負って
此処に堪り澱み穢れ悶づけるのね
仄の哉しき叙事草子毎片なのよね
奏なで幾層万年帰跨ぎ
伝て承け球ま琶らむ
逗どまり燈もり綴づける
一点の寄ど
数珠然と垂れ提がる光 陰 滅 翳