ポエム
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辻の藤城




ちまたじゃ 華つじが
崎き亂だれ てる朱るい辻角
でも浮かれているムウドとは
うらはらに
フジの提がる棚下は


  


浮立ちそうになる逸る心を宥め
            諌め
内省を伴った沈思への領分へと
いざなう茶室空間となる
むらさきが垂れ
零ぼれてくる
降る癒やし色醒雨め
聴こえる数ずのない
しとしと噺すらも耳帆根に届く
御伽噺の悪戯
かれらはかぜがそよぐと
その気のながれをも美映し魅せる
カガミとなりうる さぃやさぃやと
    とてもやさしい
藤棚の麓の部屋の畔とりで
独とり蹲り内宇宙へ潜航旅行する
黄金週の嗜みはとても至貴で絶品




25/05/01 01:54更新 / OTOMEDA



談話室

■作者メッセージ


5月という1年の頭に突き出た
塔の屋根上に立って
周囲の街瓦と露地筋を
俯瞰してみたら俺の辿ってきた
脚跡音が視聴えてしまった。
ここから咲はタダ降ダりザカ。
しべり筒たううたうだけ。たうとう。滔々と。

https://youtu.be/9hD_Z_jBNhk?si=9jOKzmEhuBGZEuu9

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