緯こ糸との帳た冊じ
時系列を無視え幾多の時代
を穿らぬく私は斃コ糸
緻密に組合う格子たちを束ばね
自在に連絡するかなめの血管
でもあり神経節でもある
化学物質が中を移動れて往く
相方の経糸はよぎる時代の都度
うえとしたの両双時空へ永く
永く永く延びていく
人人の芯に通じ相互理解働ぼす
私ヨコ糸は照覧の役割をもつ
引かれると何もかもが動揺する
だから不変で不偏で固定でなけ
ればならない
いつの
令和二桁台になろうとも
不屈なもの
あの散り際の還ゆ寸前の
ホワイトシャインアルクのようにね

そんなことを黙考えながら
夏口へ聯なる路途を無念にアルク
るくるくと弛ゆみなあゆみすすめ
クルクルと思念のルウル潤らす憂る
だけ斡ぐらす 翠 緑 ど彩り