ポエム
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海鳴りの中に霧笛が聴こえる
     
もうううううぅぅぅ

もうううううぅぅぅぅぅ





聴える
聴こゆる
緩るく弛るるく重く狂惜しく

もうううううぅぅぅぅぅぅぅ

う゛ぅ゛゛゛゛ぅ ぅ



ひさしぶりの土砂降りのなか
渚洲にでたら灰い霧が沖覆い
一麺視界不可なにもみえないよ
もうもくの底奥くから億くの
どん苦しい愚喇叭の値が
ひくくひくく ひくっ… ひくっ
形り響いて感傷に罅゛を淹れて
永くながくトワに延びて幾く
    幾千万日......幾千晩年





  永劫

ああまた季節境の不安艇だね
つらく
もやもや靄いダマだね
 冥い
 闇い
まだまだだなあ旭の一番矢は
のびてこない刺さろうと
挑どんでこない
ぼくはこんなにもせっかちで
貪欲なのにな
もしや開花した途端の桜う歌は
この慈悲無きあめで視る機もなく
鳴き宴を汎ろげる閑もなく
散って退ってしまったか
なんてはるの霧情







25/03/28 08:50更新 / OTOMEDA



談話室

■作者メッセージ



ああやっぱりまださむいんだ。
冬の遅れ手が背なかから後ろ毛を
曳っぱってあちらがわへ牽き喪土葬
としている。
悔い、杭いっとに。

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