ポエム
[TOP]
好き避け



『好き避け』
なんてこれが
積みな心理的罪悪であったか
光陰を跨いで浪費していま知る

気になってしようがなくなり
犯した一途におもえた熱情

なのにむいしきは言う事を効かない
じぶんに正直になれず
慚ずかしく自己に自信もなく
千載一遇はあったかもしれないのに
素通りし視線も合わせず
敢えて敢えてきのないそぶり
それをかっこいいと思った
イ サ ギ ヨ ク 健気に感じた自分に
酔っていた
その最終幕結末が 今
そんな愚の仔細を承知で
なんどでも繰り返したあげく
婚期をのがし
孤独に生きる余生を択んでいた

 

 好き避け
 あまのじゃく
それが罪で
二度とやりなおせない
生涯の後悔に繋がり精神を蝕む
なんて誰も止めてくれる人
居なかった
だって独りで抱え込んで籠もって
告白できる世界じゃなかったもの

また似たようなチャンスは来る
幾度でも  と楽観視していたが
そんなものは最早や 来なかった
そのあとくだり坂は始まった
喪った青春は再来しなかった
にどと
にどと








25/03/17 09:11更新 / OTOMEDA



談話室

■作者メッセージ


人生はにどめはない。
もし「好き避け」の罪の結果を、
親御さんや学校が厳びしく教えて
くれていたらば自分の人生は ...。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c