研 ぐ
いつでもコンビニのパックめし
ばかり購って食べてきた懶さな
僕くが
ひさしぶりにオコメといだ
澄んだミズのなかに米穀さん達を
落とし混んでごほんのユビで
じゅっぽんユビで
さっくっさくとユッタリ掻き回す
やあ! あんたたち湯加減はどうだい
丁寧に一言一言ことばを投げながら
穀物との食材との対話時間を嗜なむ
ひさしぶりに忘れてた食物への畏敬
主食への重趣念
ありがとう
ありがとう
僕のいのちを維持えるために
発生してくれてありがとう
僕のユビユビの巧くみに依って
穀珠たちはユブネノナカ
うえになりしたになり横になり
縦におしあいへ試合揉まれつつ
践まれ粒ぶされながら浴びて
精製される再生のイトグチツカム
やあ!!
6回とりかえくりかえして
おまいらとりかこむ液のふくろが
ようやく灰汁の濁りから洟たれた
お次ぎはいよいよお窯で炊きワザじ
ゃ
これが倭人が縄文後の弥生の昔より
永 ガ く受け継ぎそだて醸成してきた
和食の文化のいしずえ
盤 ん 石 ゃく
rice life そのももだと想い
カマのマエで 炊きあがるの を
僕は待っていた

