傴 噛 看 の 圖 り か
貴な態は百様百彩のかがみ
でもいまは贋物か實物かを
判定する起因に事欠く
なぜって

真の鏡は
けっして媚びず
遜り降だらず
滑べ てをあるがままに描つしだす
正直者 実直の内果肉
だから貴な態は神でもときおり割られて
しまう砕だかれるむざんに
思いのままにならないと
身を鍵ぎの字に攀じり
ヒュシュテ リュイーの捌け口掃き溜め
不満の出し先の無さに喪掻く衆とからの
八つ当りの鉾コ先切となって
劇場的に爆んじる
し か し 無償では破壊されないわ
われて出来た子片たちは即錬跳ね返って
割った当人の掌などの肉く傷づつけるの
当人は裂けた肉みて噴き出した鮮やかな
血潮を視てようやく冷ひ態に戻れるのだ
息を調とのえ感情縁起を寵律して
もういちど投射し試ころみむる
ホントウノ みらあ とは
複製したものの未来をスイメンカに
静めたままその存在の可能性を匂よわせ
自分どくとくで択一のARTとしての
映される者のアートマンを映し出すのだ
そういう影射器
点灯するとすぐ翳藝が傾かる
プロジェクターによる宵後の上映催 圖