厭きるまでメドレー
マッカダナ マッカダナ
追憶のはるかかなたから聴えてきて
死んだ親のいる側わへと手招きする
旋律のカズカズ
そうだとも
秋の童謡はどこまで降っても優しい
慈しましい
『まっか な頬っぺたの キミトボク』
とおくでエコオする 震えてる るる
とり合う てとて
とりたちも並んで羽ばたく
ダレカサンガ ダレカサンガ ダーレカ
サンが ・・・ ∞
紅と黄の色溜まりがゆったりと流れる
『すましたお耳にかすかに響く』
里のうしろの山川はさながら
原色を散りばめ控えた絵の具板だ
『待つを彩る楓や蔦は山の麓の裾模様』
都市で生まれ長じたきみたちすらも
どこか卵の底が原風景に薬すぐられ
こそばゆくなるはづなんだ
それが郷(ふるさと)の旋律
『クスクスクス』
イマサラダヨ との聲がどこからか
鋭る
『おあれて視たのわあいつのひか』
かぁかぁかぁ かぁ
藁葺きやね
あかごをおぶったばあちゃん
条ダから柿のみもいでかぶりつく
堕ちた銀杏のは 瀬を滑り消ゆ
ゆきのきせつはまだ とおい
さいごに
このいっ節 ね
『しいずかぁな しぃずかな』
どうです秋のみずのないしゃうあぁ
わ