死体は無責任
ヒドイよヒドイ
貴方はわたしのココロにタマシイの表て
に決っして消えぬ禍根を傷を刻み込んで
先にさっさと消えていった
動かなくなった冷めたくなった
硬くなってった開始し進行した死後硬直
この死体め物言わぬ肢体め えいっ えいっ
あああ遭わなければよかった
貴方と逢わなければわたしは此のたまし
いの穢ごれを知らぬ純泡のまま....
初いて浮かれて脳内恒常楽園お花苑の
まんま何処迄も世間知らず傲慢顧みず
女帝様の儘で永劫の栄華を慾ぼってた筈
でも貴方は顕れその係果わりにわたしを
巻込み其れまでの安眠を終わらせそして
無断夭逝した
振返れば親達だって別にたのみもしない
この生と苦を捻り出してから両りだけで
お尻拭い放棄して退散した
わたしの余生これから一体誰が保証する
保険業か？
とわたしは悶絶し 瞑目する貴方の形骸を
辛うじて遺す無袋を痛め付けながら
ギィュッ
と抱き締めた
ギュッ
ギュッ
キュキュキュっ
なんどでも
オモチャのように使い回して遊んでやる
墓地の中には営灸にいれてやらないんだ
貴な方の残り物は細胞だった滓の原子核
まで わたしのもの
スリーディメンジョンな立体ブロマイド
わたしは仕事から帰るとまいにち瞼を
こじ開けたままの不動の双眸と睨めッコ
愛憎交もごもの集玉した高圧な抱擁や
狂気という礼装姿を纏った蹂躙の時間
自己完結している 美 学 に袋儉まれ
自身もいつか充実した微笑で
硬直してるのを見つけて
もらうの 夢
