僕の心のなかの 蜜づの郷や漕
世界にみずのみやこは多いが
こころの都はほかにあらず
八十八橋と往き交う舟潮雲と
折れ曲る水路の角 渕゛り
水楽境
街のあちこちがたびびびとの赤りの裸々
を映つ櫛し出すゆらぎの鏡園縁起場
埋れて晒されて自身の
正体を剥かれる
この実のすがたがアバターであることを
論証で露ばかれる
おい勝手にタネばらしするな!
激昂し憤激するモブレベ稚拙キャスト連
馬鹿と阿呆がいなきゃ社会という
なまの群像劇は継たないなりたたない
あがるホトケの屍やホシも重大な配役
指名された役者ルーキーたちは
なりふりかまわず哭いて群がる
そう想うロケーションで
じぶんがしごとで通った難波津中之島
もそう
よく出張に足を運んだ新潟島も
生前の母と妹を連れて廻り舟に載せた
香取小野川の水運渠も蔵町栃木も
柳井も柳川も古宿洛ぜんぶぜんぶ
小浪に陽の仄の粉糊り溌溂と撥ねてた
船箪笥造盛りの化粧箱内かに鎮守する
ポケットモバイルなみのみずの都たち
吸うと馴染んで暮れいた昔に
澱どみひきこまれるマギフイルムプレイ
日常にシャッポかぶった親水生活
ひとはそこでじぶんたちの泪みだと背
中か併せになっていたのを未来になっ
てから 液る
裹とう フシギユラギザワメキ クチヨセ
多数の曳霊に叛むいてまで
不可視 い背聖孝悌儀礼細目
!ヤアヤア遠からん者は音に聞け
近くば寄って目にも見よ!
耳極めし神々の宴 一音たりとも聴き逃す
べからず 汝らの手拍子 彼方より捧げよ
(勝ち名乗り前口上)