ゴルゴダ
人類が
腐さりかけの鎖さりで
囚ながれた末世予見し
吟じる十字架 ゴルゴダ
クルセイド
意識すら遠く及ばない刹那
轟鳴 ただ とどろく
どどど と
ほどど と
ぼぼぼ
のたうち八転泥転 かたぶく
地獄と修羅の啜る 擦る和音
響きと閃きの鏡鳴 多重奏
そ は
現代のソドムやゴモラに
降された神の如き非情な鉄槌
ヤハウェ の裁き
しかし裁いたのは当代の
敵勢国家だった無念な事に
プラグマティズムに反し
軍閥制度が支配する全体主義は
何としてでも是が非でも赦せぬ
と 正義とはなにかを考えもせず
自分たちの共有意識に拮抗し
反目する相容れない価値観念
理念を葬むり猿り 反駁する
断絶しようと意固地になる
あまりにも狭量な集団心理
あの人民共和国も そう
為政者の利得唯けを判断の
枢軸に蔵き一切の俯瞰をしない
内に閉じたコッカの威厳を保つ
ためだけの装置的役割に勤しみ
自我と その尊厳を棄却し
人類種とわくせい態の矜持を
一切合切 振り返らず放置する
上意下達の権制げえむに埋もれ
戴いた役を演じてただ充足する
そんなだから屎だらない呪いは
狂り反吐される
いつでもどこででも南無どでも
弄そぶ
無双に 夢想にふりおろされた
むぢゃき な 鉄槌の 耀が厄き
懲りることも詫びることも
しらない 痕もたたない
みらいも必ならず 犯 こ る
いちど恥ってしまったから
遊ってしまったから
どどど
どどど
聖典も史実も酒で自惚れた
爺まえたちのケツに敷かれ
薪ぎにくべられるだけの
しょぉがっこ の教科書