鍵指琴弾けたらば
ぼくにはピアノがない
きみに聴かせる腕もない
心はいつでも半開き
亡くなった西田敏行さんの
かづすくない餅ち歌たのひとつ
若しもpianoがひけたならをみみに
するたび幼稚園児時分に習っていた
オルガン教室を辞めず続けていたならば
ピアノ演奏の領分に進んでピアノ奏者に
もなっていたのではないかと後悔やら
悄然に似た自虐劣情に駆られることが
ままある
ピアノ曲を耳にしそのうつくっしっさ
に胸打たれる瞬ん間んのことだ
まあ幼分にはそのやっていることの
ヴァリューや未来の可能性の拡がりが
想像できないのであるから已むを得ない
ことなのであるが
西田曲はその謡い手当人が世を辞しても
そんな黙考をだれもにひとの内面ろに
招き寄せる不朽の銘曲であると騙れよう
ああ地平まで水平まで聯なる黒と白の
ツートーン配色の鍵盤の海 習合 行列
基礎解析、代数幾何、
アートの世界マップの只中にダイブして
泉づからの有り念を音譜のマトリックス
やパズルラダーアアキテクチャに託して
事由ほんぽうに音・メロディ・レゾンの
折重す 幻蝶の細胞幕合いの 遊泳技に
酔い 浮び 流離す らってみたいな!
ねえ 猪八戒さま
さあ!今瞬、一献!