ポエム
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回癒への道程〜日が短まるとスカボロを聴きたくなるズタボロメンタルに〜
ひょっとした過失で負った皮膚面もての
予期せぬ不可測な傷がいま
快癒めざして頑張ってるよう
痛かった
痛かった
ほんとうに辛らかったよ
沁みる旅びに疵口の痛覚
でも峠お餉乗り越えた
堪えたじぶんを唯だ褒めたいよ
きづは癒えつつある
これが生きている力作用の所産ぅこ
からだのきづは負っても治るんだ!
傷痕は刻印されるけどそれも勲章になる
でもココロのキズはそうはいかない
癒える過程はもっとめんどくさく
しかもTRAUMAとなって深かく周到に
渋ぶとく影とをひく陰険邪険さ
ニンゲン替わって善魂が魔魂に
入れ替わり堕ちることすらある
しかもその開いた窟 な は修繕されない
繕ろわれない 係ろわれるだけ
屈折した性癖は 鏡 っせつしたまま
狂想曲をダカーポに奏撫で続づけて
気が付くといつのまにやら
アクの根茎巻蔦にとりまかれ
ソレに翅え瘤いた棘刃げに串ら抜かれ
クルシみ悶絶しながら追 わっ た余生
を過ごしている己のれに気がつくのだ
今更
哀しいね
哀しいけどもはや泪も流れないや
凡にもかも絶えて病んで跡絶えた
幕との痕とだけがぞうしょくし
列を造って宇宙を臨あげる祭り
ふゆへの飽きを模様殴すような
甘雨りにながい怠がい祭典禮
みかけの豊穣とはうらはらな
噴 く隙間風
淋みしく遷つ雨露襤褸ろ
鬱つボロ ロ
或る陰鬱な旋律の Scarborough Fair

聴える
聴える
聴終えたら葬えるじぶん


















24/10/18 05:08更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ

波ダッシュと全角チルダが同じに見えて
違うという不可解さ。



西田敏行さんにも合掌。
今生きているのだけが最期の特権だと
よく解る出来事どんどん自分を追い越し
て往く。往ってしまう過去がやはり、ま
た哀しすぎるよ。

https://youtu.be/G8cRbh2hYhU?si=WEVUPUTXuXzqyBt_

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