令ずやかなる秋境の膜捲くり
令利に令凉に
辿れば溯のぼれば
霊いの領域きにまで回顧する
令なる零の空洞
かぜのうたが拭きぬける
掃き遊さび浄よめる
それは刻の針りがジャストゆび刺す
磁針が撒き戻り
息き追い傷たみ分け
民みと王う
その相関は互いのココロネは
令ずやかに
煤すやかに
紺の雲のおおい空翅ねのした
突きぬけて潜望鏡をはみださせれば
真秀ろばの郷 雲海の棚上の
光つる国 眩しくて思わず眉頭に
掌をかざす
冬香を混ぜ込んだほんのひとにぎり
ひんやり
秋窓ちの漣からいくつもの白飛吹な
ツノがはえてはしずんでいくよ
リズム コミカルケミカルにも
感腺網みの慄るえ
を促ながしますはらはらりみと