箒箒に沫つわる小伽話集
天文愛好家の間では話題になっている
ようだが 紫金山・アトラス彗星
C/2023 A3がわれらが惑星にも接近中で
10月12日ごろに夜明か日没前後に
みごろだという
機会があえばみてみたいな
某アニメのように一部が砕けて落ちて
街を破壊して国史に刻まれる大事とかは
おこらないだろうけどね
でもまあコメットというのは
穹の浪曼がある
ホウキといえば山野や街角では
ホウキグサのコキア(kochia scoparia)
を最近みかける
アフリカアタマのようなぽあぽあ
モコモコしたあいつらだ
子も孫もいない俺はついつい近づいて
アタマを撫でてやりたくなり
引っ掻かれた いたい 何しやがる=3
指から出た血をどうぶつのように舐めた
ついでに彼...ボウズの枝をしこたま折って
トッチラケしてしまったので竹箒を
もってきてはきよせ 隣の家のまえのドブ
に濁がし込んだ
そんな俺を穹から照閲覧する紫アトさん
彗星は見咎がめるだろうか 其れ共微笑ん
で北叟笑んでただ還ることのない真空の
旅へ去っていくのだろうか
そうしたいろんな有象無象を一揆に掃き
寄せられるホウキに纏わる噺なしである
日々痩せていく月達磨を伴侶に夜なべに
如何?
ホウキキックボードに跨ったマジョに
珠ま珠ま遭えるかもよ?