滑空の朝
海岸段丘で
渚がわから吹き寄せる上昇気流
めざしてそのつばさひろげ
なんどもなんどでも
園のひろげた羽毛のベッドの麓に
軽層のいくかたまりを抱き撫かえ
浮揚浮遊に挑どむうみどりらの
勇ましさよ
みならえ
倣え
翅なきわれわれよ
じべたにはいつくばって
泥に掌をつき石礫をにぎりしめたその
指を脆いひふを傷口から迸るしちおで
そめ 嗚咽つし哭き号ぶばかりの
ORZから卒園しテイク・オフする
生涯旅鳥ビトとして
海岸段丘
海岸段丘
沖きあいを
あらしの澱みと沌さがとおりすぎる
波濤の艫腋 浮かび上がり巣だつばぶる
すべて
かよい貫ぎてみてば一塵一握の 夢淡 わわ
さあ 渚からみねへ乗り風ぜ寄せはじめた
乗ろう受けよう 乗り合いだそう
ナニ自分にはつばさがない?
なんて我儘な過去の天翅
モブキャラに典型的ルゥちん的な基本所業
自暴自棄になって唾を吐くきさま等
ならばキックボードでも スケボーだって
餅ちだしてこい
そしてまたがって気合いで蒼空滑べれ
できるはずキットできるはず
想めの 風乗り(ふわ)を 囚かまえさえすれば