手拭くれの晩夏の翠磨ぎゼミナール
ふと照りつけられたアスファルトの
表層をみたら蝉様が仰向けになって
いたが未だ亡き骸ら様まには達って
居らずに肢や翅をいっちょ けんめ
痙 攣 ごかして悶だえていた
しにたくないこのまま活きていたい
おれわその翅値をゆびで爪まんで持挙げ
車道でタイァに轢かれないようにと浅慮
傍ばの繁みへ避難させてやろうとしたが
蝉様は往生際わるくあばれ(悪ル足餓き)
ころされたくない関衝されたくないョと
慈悲に縁とづいたおれの掌のなかから
しゅるりりむとしゅっポ 抜け(ポッポー)
弍 びアスファルトの定位置に 戻ってった
ばかだな 蝉種のキノコ体
ニューロンの容量がてんでたりない
こみゅにけえしょんもとれぬ
結局共存あいてにはなれない
黎 ろい アイツラと同ぅ等うだ
まあ せみさまは散りぎわが 潔ぎよくて
そのぶん好感度で得く してるけどサ
アイツラや銅レベルノおれたちと違ってね
(ポッポー = 3)