雨季翠笑
近づいてくる雨雲たち
嵐の予兆
空気が湿りはじめた
みなもに誕まれる紋円
穿たれて軽々凹こむ抗応力
ぷつ プツプツ.... プツプツプツ プツ
恵求みに 緑りらが笑ってるみたいだよ
やあ!
水と命の惑星上にだけ赦るされた
ゆるゆるな変容
永劫と見紛ごう、いのちの証かし
喩えぼくがこの今しんでも、しんでも
この連載はつづいて編まれ貫かれてく
いっぽんの芯にちがいない
从たつとありえない世界線
幾度生まれ返してもこの一垂れだけを
掴み 掬う ほかはなにも択ばせないよ
だってさ
ワクセイたるきみとぼくはセットだ
きみが在ったからぼくのこの
区切られた限られた刻のカセット集は
編纂され得た 或る一生というストーリは
未来の誰かが知って遡どろうとするとき
きみの書庫の隅っこで綴むりから醒めて
誰かの掌のまえにその扉絵を平くことが
能る 幾兆もの無辺の情報池の底から
索き出され 無抵抗に顕実させられて
未来 未来 過去情報保存テクノロジィー
当にジィーザスの宝蹟、この惑星特有の
宝 それを狡猾に蔵くす碧の庇の結界ヤー
そうして
ぼくの魂のちはきみの地表に地殻に
係とわりつく
母なる父なる暴虐のあの恒星の
焔の尾がちろちろぼくらを喰らい
覆い尽すその御仕舞の日まで