ウェスタン
ア メ リ カ の
切っ粋といえばそう ウェスタン
イタリアというとスパゲッティ
というようにおんなじだ方連想
こどもの時分にみた幽ふかな記憶が
あるある ふとして唐突に蘇みがえる
西部劇ドラマのニヒルな筋立数数
牧きばの 木目のテラスの手摺に
手をかけ 生と死を分かつ
一瞬の土壇場 濡れ場 climax
悪役らとの対峙 嘶ななく愛馬
西部コスのシンボル
テンガロンハット つば広帽
視認で捉らえきれぬバレットたちの
肉穿つ弾痕 .....稚心に残忍な流血事態
DQN(ドキュン)。 BTN(ばたん)。
カラダに空いた風穴からふあり勃ち昇る
煙まで 絶妙
つき勃ったトリガーに人挿し指び掛け
惹くだけでまたたくま
意識する間もなく1つの人路が消え
シムプル 単純明快に冥界と結び付く
視聴者に死という現象を訓示える
そうしたストレイトがいい
勧善懲悪の緊迫感 サスペンス
どれもが今はあまりなくて回顧かしい
ああ息を引きとる前にアラバマの
モニュメントバレーにいちどでも
いってみたいなあ そうあの 月陽の下
紅かいさばくの つちかべに掌をつき
寄りかかり今はふけない口笛吹きつつ
紺碧の夜空に聳える孤高峯を
額帯いに掌を翳ざし視あげて
掌のなか 理由もなく握ぎりしめた
リボルバーの 鐵塊 に頬ずりする
その
ヒンヤリに霊い吸われてみたいものよ
ウェスタェンマァニア