ウッソウ
うっそうとした樹湖(じゅうみ)を
颯爽と滑走う
近場の何気のよりみち小径
それがここくもにもっとも大事
ああおもふり胸ければ登下校時
深緑たちがランドセルしょった
僕たちをいつだってみおろして
ブワッとカブサっていたよね
とりかこんで圧を加えていたよね
懐かしいひびて
うえのほうから垂れて伸し掛かってくる
水圧 僕ら丸で一緒に噛んでた熨斗烏賊
プレッシャー スプレッシャー
ああそこはもしや黄泉比良坂?
憔悴し悄然としてるのにつまんない
プライドばかりが遺こっている通り途ち
ほんとなさけなくって恥しくって
劣情がグルグルのおみそ公転してる
ぼくらの脳辺わりのソオラアシステム
たぃよーけー
でも僕らを威してるだけ想ってた
膿翠たちはじつは僕らに勲啓くれてた
ことにオトナになってから爺さんに
なってから気付いたよ
必要なのは肝要なのは覚悟と覚醒
罪は詰みとして
罰は罵恥として
あるがままに賜い受け
思い切り自然と社会とを浴びて
死に切るってこと
包み込み全部を委だねる
うっそうと一見沌オスに想える
湯に満たされた命の苗床のなかで