『 潺 湲 』
みみそばだててごらんん
ん? ん んぅ? んぐ
せせ せせ せせ せせ せせ せ
みづのたがいに擦れる音
分子と分子とがミクロレベルで
ぶつかり責ぎあうおと
春の流(竜)が一方向めざして
急勾配を駆け昇るおと
絵壱津央も分子団が
重力に抱き抱えられて滑 べ ってきた
刹那にそを光りの分子たちが恥ぢから
はじけからんでおでむかえ
つつみ込み歓待する 「やあっ」
唖々
まばゆいよ
めえ明けてられないよ
ぬくくなったニューしズンの ぬく は
ずっぽりと 抜けたあとにぬぬぬにも
コオラされて頑たくな維持になった
ちべたくて自我本意なたましげの
因われ隷と共もの真燈しびを
つこしつつ樅み菜で労わり
優しい 剥くな震りゅえびに
復えす
喪雲どしてくるる
背なかの果うでその間いまも
せせ せせ
かざりけなくせせ