ポエム
[TOP]
軍略書は時代の誤謬を糺す

古今東西に相通ずる処世術
より効ウ率つよく
もくてきと利得を達する
すべと
わざと

軍略 も大勢の人海を動員し
殺傷の兵器を持たせ 鍛錬し
覇を為したり 領地を獲得したり
何らかの優越性を手にするため
卓見した軍識に頼るのだ
参謀を育てるのだ
あふれる豊かな識見と
論理の上に確立した略筋は寶
チカラ
あるいは人剤という宝を発見し
捜索し 口先上手に誑らし込む
話術や 気配り 忖度
対価をちらつかせて調略し
引き入れる
かつて昔その才だけで土農の
小倅から国家の支配権威にまで
華麗に成り上がった天上天下の
漢とこもいた
直近にだって国の渾沌を逆活用し
その策謀だけで国家支配を掌中にし
現代史に拭い去り難い疵を刻み込もう
となりふり棄てた 匹夫こ の姿ラマも
封切られ延長上演されている
われらはそのヒストリーオーディエンス
証人という配役局ころ
もちろん その主役を引立てるために
轢死の影には 謀ばかることのもの凄い
専門屋が翳のごとく寄添い その培った
指南の魔術を駆使してきたに違いない
それらの存在はほとんど表舞台に立たず
むめいのままれきしの叢の下で埋もれ
屍ばねと 露ゆとなって消えていった
しかし時代はそうやって
企画と意匠、謀術によって啓らいてきた
あなたもわたしも観るに停まらず
より柔しく温かい未来を志向する
思考の大潮を加こせる 一助 一と種 一縁
ときっとなれるはず
指を開くとそのまほうの素粉を 知らづ
にぎりしめて呼吸てるはず
それに今気がつく瞬き



24/03/25 07:14更新 / OTOMEDA



談話室



■作者メッセージ

正の方向の意略学術論に押されて正しい
路ートに還っていく、そんな未来歴史が
とても観たいんだ。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c