癒 き 惰 る 回
『澎湃』
元気の噴出する ホワイト ホール
胸満量子らの漲ぎる ユブネ
ちゃっぽん
ちゃっぽん
あっったかく おもい豊か 潤い鮮やか
そこでは
イナジ もエントロピーも殖える
宇宙は外部との相関において
完全断熱のはずなのに
膨築 を志向し 頑張る
いましかできないことだから
いましかみることのできない
捜すことのできない貴宝らだから
だからもしも萬にひとつ
オレとキミたちとのキョリが
一旦反転しはなれていくと
相関度も出遭う確率も愛情度も
記憶すらも放なれ 遠おのき
只 いっ放てきに 希薄すまっていく
さいしょは慄ののくが
おもいだせなくなり
さみしさも 非心しさも真空に
歯切り鳴く カタカタとちかずき
無標錠のロボットとなる
人間卒業式
甞て緑あふれていた地球上は 昔菓子の
陳腐化した 御伽噺の殻に封じ込められ
錆化 屑の丘
ただ ひかりも酸素も風も苛責もない
巖わと州な莫迦りのじめんに寄り掛かり
雨なだれて魘されすらないつまらぬ末路
ミジメ とかかんじる脳しきも観んも
老い去流えて
尚さしくなる
数えることのなくなった
秒かんの積み だけが一方通行
しんくうで
雪ダルマ