ごみすてばの
私の心はゴミ捨場のなかで
くらしている
時間のたった硫素の臭いも
馴染んで心地よくなった
憩いの馨りの一種
...そこはいつも日暮れの下町街角で
仄むきかけた夕陽が刺さってくる
目にいたく歯にいたく
呼応して肌だもからも沢山んの槍が
ぎらと突出し林やしとなった
住人らの膚が順列合衆してウッソウな
森の帯部を形成した
大地に胡座らと根を渉たしユ ナイト
ちょうど中央が理念と法臓の泉という
貴重な水づ場 緋液に晒される洗顕われ場
そこからオフロディーテ
小渠となって延び睦つばれ川に
捩じりアワサル 穿つ驚異
江戸市の主管路からはそんな横丁が余た
分岐れて末端の毛細血管となって
庶民の炊い局ころと臥し寝戸口に各個
美味しく銭をそそぐ
庶民はありがたやとそれを受取る
「京産仕儀はすんばらしや」と褒め乍ら
宮や庫はいつの時代も懐に擁する店子に
なんでも豊産を下賜するユミズの如く
底抜け鳴く弼け給える 御都合マシーン
デカいなりにお役立ちサアバさ
軟わで脆くて小五月蠅い制約つきだけどさ