夢幻ループ
そして
何一つ手に
人工砂漠はスーツ着用の迷宮か
太陽に焼かれ喉の渇きすら忘れ
◯ 陽炎の下に湧く水に群がる幻状
炎天下で踊り狂うリーマン業務
命運を短絡思考で押し切る結果
そして
何一つ手に
大都会の吹雪は冷淡に肌を刺し
無慈悲な視線が体温を絡め取る
◯ 自動販売機の売るコンポタは神
背筋さえ凍りつく極限の環境で
赤く光る売り切れボタンの笑劇
そして
何一つ手に
笹舟に乗る新卒は大海を漂よう
世間知らずは楽観と菓子を手に
◯ 極楽鳥の膝元で胡麻を擦る手法
適当な場当たりは渦潮の腕の中
クルクルと夢幻に回るループへ
そして
何一つ手に
/
あ
その
本当に
お前様に
必要なのか
◯ 器も持たずに
欲しがるばかり
身の程を知る年頃
現実的に独立不可能
資金不足は信用を潰し
夢を得るには青過ぎる君
言うは易しと行なうは難し
ヤがては静かに朽ゆく運命よ
そして
何一つ手に
報われぬ努力と才能は宝物と
山の様に背負い脇道を走る
ツまづき転げナげいても
スがる両手に沈む太陽
今はもう浅い夢の中
◯ 瞳を閉じ横になり
夜が明けるまで
探してみるか
欲しい物は
必ず手に
入ると
思う
よ
そして
何一つ手に
26/01/06 08:17更新 / 老女と口紅。