ポエム
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詩姫
いにしえの
 古城にそよぐ 春の風

湖面に舞散る
 さくら木の花
  波紋に気の付く
    鯉もいるとて‥

詩姫は唄ふ

 つらり
  つらりと
   短冊の上

走らす筆に込めいるは
 とほき都にいる殿へ
 はせる想ひはこれ一つ

 狂おしく
  愛しき人へと
   つのる想ひを

青き空を見つめいて
春の風に詩のせいれば

千里の先も
 万里の果ても
  想ひはきっと
    超えゆかん‥

春なのに


ぽろり
 こぼるる



なみだ
一つあるかな‥



20/08/14 07:32更新 /  老女と口紅。



談話室



■作者メッセージ
作:2004年10月27日(水)

2005年10月 桜三

風ゆるり背中押されて散る花は
   肩滑り落つ 春に舞う雪

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