夏色の予感
国立公園の石畳
繋ぐ手と散歩道
陽炎の 立つかの
熱量にうながされ
辿り着いた
大樹の元で
喉に潤う水
木洩れ日に
つつまれた二人
六月の風に揺れる
四つ葉のイアリング
私のうつむいた
大きな麦わら帽子に
優しい彼の手が
髪 たぐりよせ
引かれたこの身の
かかとが浮く時
麦わら帽子の中の
君の瞳に私がいたの
その瞬間
音と光は
息を飲み
時と風は
歩みをとめた‥
唇がゆっくりと
甘く切なく
濡れてゆく
震えた吐息は
麦わら帽子と共に
夏色の風に流されて
広い胸へと
沈みゆき
こぼすことなく
あますとこなく
つつまれて
つつまれて私‥
時よ
お願い
もぅ少しだけ
このままで
このままで
いたいの‥
繋ぐ手と散歩道
陽炎の 立つかの
熱量にうながされ
辿り着いた
大樹の元で
喉に潤う水
木洩れ日に
つつまれた二人
六月の風に揺れる
四つ葉のイアリング
私のうつむいた
大きな麦わら帽子に
優しい彼の手が
髪 たぐりよせ
引かれたこの身の
かかとが浮く時
麦わら帽子の中の
君の瞳に私がいたの
その瞬間
音と光は
息を飲み
時と風は
歩みをとめた‥
唇がゆっくりと
甘く切なく
濡れてゆく
震えた吐息は
麦わら帽子と共に
夏色の風に流されて
広い胸へと
沈みゆき
こぼすことなく
あますとこなく
つつまれて
つつまれて私‥
時よ
お願い
もぅ少しだけ
このままで
このままで
いたいの‥