ポエム
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コレクション
君は季節を
 重ねる毎に
  美しい人よ‥

朽ちゆけるから
 こそ愛おしく


魅力溢れる光景に
抑え切れない衝動と
手に得られない欲望が

はがゆくも
 もどかしい
  感情を生む。


ただひたすらに追い求め
眼球の渇きすら忘れる中

壁の隅から
 鋭い視線へ
  形を変えて

憧れの流動的な動線を
デジタルカメラで
捕まえたんだ。


何気のない一枚に
足止めを喰らうのは

その先も後も無い
奪い取られた瞬間で

異空間へと抜き取られ
四角い枠へと押し固め

机の上に飾られたのさ‥


僕には冷たいコーヒーを
君には熱い視線を注ぎ

観賞する感情は
 プリズムのよに
  屈折した烈愛で

パーラメントの
 煙りを浴びせ



 ‥開放なんて
   しないから‥

なぁ、

俺の用意した
 詩ナリオに

不満は無いだろ?



君の瞳は沈黙のままでしか
 語るより手立てを知らず

その微笑みが
 セピア色に

包まれてゆく
 その日まで



また一枚、

僕の大切な‥
 コレクション。




20/08/14 08:05更新 /  老女と口紅。



談話室



■作者メッセージ
作:2009年09月30日(水)

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